毎日新聞夕刊7面に「シニア映画歓」というコラムが載っている。きょうの副題は「芸術を描く芸術」だって。すごいなぁ。わたしは老眼鏡をかけ居ずまいを正して読んだ。
……テレビもそうした特性は持っているが、映像の深みは映画に軍配が上がる。だからこそ映画は「第七芸術」といわれるのだ。 それを言ったのはイタリア人のリッチョット・カニュードで、1911年に 「第七芸術宣言」を発表した。 わたしは知らなかった。桑原武夫の「第二芸術論」というのの間違いじゃないかと思ったくらいだ。 ……最近、デジタルで撮影された映画が増えている。それはそれでいいのだが、デジタルはフィルムに比べ、照明が軽んじられがちだ。 映画は光と影の芸術であり、照明は大切な役を担う。「照明マンの仕事が減っている」などと聞くと、危機感を覚える。 野島孝一という人の署名入り。この野島という人のことをわたしは知らない。「デジタルはフィルムに比べ」どうして「照明が軽んじられ」るのだろう。わたしはそこが知りたい。野島さんは偉い人のようだから分かっていらっしゃるのだろうがわたしはボンクラなのでなぜデジタルでは照明が軽いのか皆目見当がつかない。そんなものなのだ、では納得がいかない。説明されていないからひとりであれこれと考えてみよう。ソクラテスが言ったかどうかも覚束ないが自分がなんにも知らないということを知ることが出来てとても勉強になった。
by hiroto_yokoyama
| 2010-03-04 17:35
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