朝日の大岡信『折々のうた』

 朝日新聞1面にいつも掲載されている大岡信氏の『折々のうた』をわたしはときどき読む。きょうは「短歌で従来あまり触れられなかった領域に果敢にいどむ」歌人として「さとうますみ」氏と歌集『プラスチック紀』が紹介されている。
 「果実のように見えないままで内部から甘く腐ってゆく時代です
 この短歌を見てわたしはどきっとした。「この歌と一対にして出している歌」と説明して大岡氏は「見えないものはないことにしてやり過ごし見えないものに復讐(ふくしゅう)される」も載せている。
 3つめの歌。
 「ひっそりと墜(お)ちてゆく人知らぬげに由緒正しき社会は眠る
 『折々のうた』はそうとう以前から朝日のトップにある。勉強になる。『プラスチック紀』は本屋にいって手にしてみたい。
 わたしが興味を持っている文学などの分野の情報はその多くを朝日新聞から得た。朝日がわたしの(もしそう読んでいいなら)「教養」のほとんどをはぐくんでくれたのだ。それだけに朝日新聞が「内部から甘く腐って」しまった結果NHKが「誤報」と呼ぶような政治的な偏りを自らただせないのはなんとも残念なことだ。
 ふだんは広告に目を通すだけで週刊誌はめったに買わないのだが6面の「週刊新潮2月3日号」、7面の「週刊文春」の2誌の内容を見ると是非今週は購読しないわけにはいかなそう。
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by hiroto_yokoyama | 2005-01-27 09:35 | ブログ
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