追突事故を起こしてしまった

 おととい(3月22日)わたしはタクシー運転手としてやってはいけない最低なことをしてしまった。客を乗せて(実車中)交差点のなかでどうしていいか分からず停まった(道路交通法では交差点の中で意味なく停まってはいけないのです)下手くそなドライバーの運転している商用車のうしろ左側(バンパー)にタクシーの右側のかど(方向指示器)をぶつけてしまった。
 タクシー会社の担当部長が現場にきて処理をしてくれた。社内の事故報告書までわたしにかわって書いていただいた。警察へいき調書をとられ破損させたタクシーを社内の修理工場から引き取ってもらうまでに要した時間は3時間ちょっと。
 処理が済んで迷惑をかけた部長に挨拶したら「どうだ。きょうはこれからべつの車に乗るか? ほかの車、手配してもいいぞ」と尋ねられた。「そうですね。こんなときほかの人はみなさんどうしますか? 」と聞くと「ショックをうけたあとだからあがる奴の方が多い」との答え。「じゃ、わたしもきょうはこのまま帰らせていただきます」とことわってタクシー会社をあとにした。
 わたしは心の平衡をとらないとならない。帰り道行きつけの書店に駆け込んだ。デヴィッド・O・セルズニック制作『キングコング』(1933年、アメリカ)のDVDを500円で買う。山川出版社の新しくなった歴史散歩シリーズ11『埼玉県の歴史散歩』も購入。
 家に帰ってすぐに発泡酒500ミリ・リットルをのみ『キングコング』を見た。と言うよりわたしは映画に逃げ込んだ。1933年は日本の年号で昭和8年。太平洋戦争前だ。この映画はアメリカでは無論、日本でも大ヒットしたらしいが見ていないならやむをえないが観客は国力の差に圧倒されなかったのだろうか。こんな凄い映画を作る国とよくもまあ戦争を始める気になったものだ。(えらい軍人たちは誰一人見ていなかったのだろうな)
 わたしがもしこの映画を故郷の映画館で見ていたなら「映画監督になろう」などと大それた夢をもつことはなかったかも知れない。おとなしく家業を継いで医者になっていたに違いない。
 双葉十三郎氏は何とおっしゃているだろうか。
 「コングはこわいだけでなく愛敬もあるので、エンパイア・ステート・ビルの頂上から墜落する光景では哀れをさそった」(『外国映画ぼくの500本』84ページ)
 この映画を見た若い人はほとんどいないだろう。是非500円だして買ってご覧になることをお薦めする。
 わたしはこの映画を見て事故を起こしてしまったショックから脱出できた。ハンドルを握るのが恐かったが運転席に坐るといつものように落ち着けた。2日つづけて事故ったら死ぬしかないと思いつつきのうは運転した。疲労はこれまでの倍。きょうはとてもプールで泳げる状態ではない。
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by hiroto_yokoyama | 2005-03-24 11:08 | ブログ
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