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台所の流しで入れ歯洗う夫(讀賣新聞「人生案内」より)

 なん日か前の興味深い身の上相談。副題に「下には食器…嫌でたまらず愛も冷めた」とある。『もう頬杖はつかない』(原作:見延典子、監督:東陽一)という映画に同棲している男が女の歯ブラシを無造作につかって平気というシーンがあったような記憶がある。西村望の小説には食事のとき、ぺちゃぺちゃと咀嚼の音をたてる夫を殺す妻のはなしがあった。下品な夫は音をたてて食った方がうまいというか音をたてないと食べられないという信念があるかと言えば、そこは「育ち」、信念などあるわけはない。
 タクシー運転手(だけではないが)の中にはところかまわず痰を吐くアホがいる。世の中には生理的に受け入れがたい人間はいるものだ。むかしなら洋の東西を問わずその場で直ちにぶっ殺してもよかった。しかし法治国家ではそうはいかない。わたしは我慢するしかないとあきらめている。許しがたい奴がいても見ないように顔をそむけるばかりだ。
 わたしはこの身の上相談をしている大分・H子さんにまず「わかる、わかる」と言ってあげたい。さらに「嫌ならなぜ別れないのですか? 『別れたら生活ができなくなる』と思って我慢しているのだったらあなたはおかしい。心療内科か精神科にすぐ診てもらいに行くべきです」と教えたい。回答者の大森一樹はなんと答えているのかわたしはあえて読まないでいる。どうせ無難な差し障りのないことを言っているに違いない。原稿料貰って書くと手加減しないわけにはいかないのだ。なぜならH子も回答者もたぶん「わたしにも生活がある」とうそぶく人権派であることにかわりはない。こういうのを予定調和というのだろうか。
 わたしはアホどもに人権などあるわけがないと確信している。犬畜生に人権がありますか? 家畜やペットに人権がありますか? そのうちアホはサバやサンマにも人権を認めましょうと言いだすに違いない。「わたしにだって生きる権利がある」と生きとし生けるものすべてに人権を認めましょうなどと世界人権宣言に書いてあるのだろうか? わたしはちゃんと受験勉強はしていないし怠け者だし、へそ曲がりなので、世界人権宣言のなんたるかも分からずにこんなブログをやっているのですがこれはすべての人類への犯罪行為なのではないでしょうか、どうでしょう。親切な方がいらしたら2ちゃんねるの掲示板でけっこうですから愚かなわたしに教えていただけませんでしょうか。
 おひまな方は讀賣新聞『人生案内』へどうぞ。
by hiroto_yokoyama | 2005-06-26 14:23 | ブログ
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