『プルターク英雄伝』(一)(河野与一訳、岩波文庫)を読み終わった

 「紀元前753年 ローマ建国(伝説)」と『世界史総合図録』(山川出版社)で確認したが『プルターク英雄伝』にこのころのことでおもしろい記述がある。多くの人には周知のことかも知れないがわたしのように受験勉強をちゃんとやらなかった者にとっては初耳だ。わたしと同じようにブロガーのなかには知らない人がいるかも知れない。
 イタ公(イタリア人のこと)には気をつけろとわたしはこれまで何度も聞いたことがある。彼らは女を口説くまでが楽しいらしいのだ。日本人の新婚がイタリアに新婚旅行へ出かけてローマの芝居小屋かなにかを見学しているちょっとしたすきに新婦がいなくなった事件をたしかあの朝日がだしている「週刊朝日」で読んだこともある。
 『プルターク英雄伝』(一)72ページ(縦書きを横書きに、旧字は新字に、旧仮名遣いは新仮名遣いに横山が勝手に書きかえる。河野氏の訳の味わいが80パーセントがた損なわれるがパソコンの限界なので諦めてください。)
一四 ファビウスの伝えるところでは、都市建設四月目に婦女略奪の事件が敢行された。…ロームルス自身がサビーニー(ローマの東北にいた種族)に対して暴力を仕掛けたのであつて、そう大勢ではなく僅か三十人ばかりの処女を捕えた…」
(捕らえたのは処女ばかり)「…これがロームルスには最大の弁解になつた。人妻はつかまえなかつたと云うのである。ただ一人ヘルシリアだけは兵隊たちの不注意のためにつかまつたが、…(このヘルシリアを)又或る人はロームルス自身が娶つてその間に子供が生れ…」などとある。とんでもない話だ。
 怒ったサビーニー族は当然ローマを攻める。ローマが圧倒的に不利な状況の中で戦闘開始直前に、
(文庫、81ページ)
「…女どもは云った。『どういうひどい、いやな事をあなた方(サビーニー族、横山の注釈)にしたからと云って、私たちは前にも傷ましい不幸(ひっ掠われたこと)に会い今も会うのです。前には今夫になつている人々に力づくで不法に略奪され、しかも略奪されたまま兄にも父にも身内にもこんなに長い間放つて置かれたため、今ではその憎い敵と固く結ばれて、手荒にした人辱めた人が戦うと云えば恐れ、死ぬと云えば泣くようなことになつてしまつたのです。あなた方が攻めて来たのは処女の私たちに辱めを与えた人を罰するためではありません。今の夫から妻を割き子供から母親を離すためです。私たちみじめな女を助けると云つてそんな助け方なら前の見過ごしや裏切の方がまだましです。この人たち(ローマ人)からはこういう風に愛されましたのに、あなた方からはこういう風に憐まれています。別の理由からあなた方が戦争したのなら、私たちのために舅となり祖父となり身内となつた以上、やめなければいけなかつたのです。又戦争が私たちのためからならば、私たちを婿や子供と一緒に連れて行つて、私たちに父や身内を返して下さい。子供や夫を取上げないで下さい。又しても、捕虜なんかになさらないようにお願いします。』こういうような事をヘルシリアが沢山云つて他の女たちも懇願したので、休戦の誓いを交わし(た。)…」
 ロームルスははじめっからこうなることを予想してサビーニー族の女たちを拐かしたのだ。悪い奴なのだ。建国のときからこうだからやっぱりイタ公には気をつけた方がいい、とはわたしは思わない。
 あさって(12日)にはネットで予約した(二)が近所のビデオショップに入荷する。早くつぎの『プルターク英雄伝』を読みたいものだ。
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by hiroto_yokoyama | 2005-07-10 18:24 | ブログ
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