「サライ族」というのは1947年~1949年生まれの1部(大部分かも知れない)の愚か者を雑誌『サライ』(小学館)にちなんでわたしが勝手につけた呼び名。
わたしは『サライ』が大嫌い。嫌いなくせによく購読する。なぜか。同誌は欲望をくすぐるのがうまいからだ。わたしの世代に限らないがものごとの判断がよくできない人間が老若男女にいたるまでこの日本には増殖し続けている。何をどうしたいのかがよく分からないおじさんたちを対象に金と時間の使い方を教える、『サライ』はそんなことを編集方針にしているようにわたしには思える。わたしの世代には消費の仕方まで人に教わらないと生きられない馬鹿が多い。なぜか。受験競争をくぐり抜けちょっと社会に反抗した(全共闘)もののちゃっかりと一流企業にもぐり込み家庭をもちなりゆきでガキを産み仕事の忙しさにかまけて子育てをおろそかにしニートかフリーターを増産してきたお父さんたち。世の中のことなど知るひまもなかった。こいつらが間もなく定年をむかえる。自分の人生は何だったのか? 屁みたいなものだったのか? そんな不安をかき消すためには物欲(ついでに色欲、いやこちらの方がほんとうは上位なのだが品格にかかわるからあからさまには主張できない)を満たせばいいのだ。それが「サライ族」。 讀賣新聞のきょうの社説。「経済財政白書 団塊の世代の引退に備えよ」を見た。書き出しを引用する。 「団塊の世代の第一陣が2007年に定年退職年齢の60歳に達し、職場から引退し始める。(喜ばしいことだというのがわたしの感想)日本の将来にどんな影響を与えるのだろうか。 誰もが強い関心を寄せるテーマに、今年度の経済財政白書が分析のメスを初めて入れた。 団塊の世代は、戦後の第一次ベビーブーム(1947年~49年)に生まれ、その人口は約680万人に上る。総人口の5・3%を占め、人口構成の中でも大きな「こぶ」(白書)を形成している。」 わたしはその680万分の1。サライ族をライオンに例えればわたしはまさしく「獅子身中の虫」なのだ。このままいくとサライ族がこの日本を「地球で最後に滅んだ社会主義国家」に立派にしたてあげることは火を見るよりも明らか。わたしは徒手空拳それをたったひとりででも阻止するなどと気負いたっておるのですがこれを読む人は白けかえることでしょうね。いつものことで済みません。
by hiroto_yokoyama
| 2005-07-16 09:26
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