テレ朝「ドスぺ! 」を見た

 二男と妻をむかえに行く途中北浦和の食堂のテレビで「帰ってきた昭和の名曲」を見た。加山雄三が「君といつまでも」を小林旭が「自動車ショー歌」(タイトルは不確か)を歌った。故・西村潔監督から、斎藤武市監督からそれぞれおふたりの話を聞いたことが思い出された。西村監督は「加山君は熱心な人でね。いつも芝居を2つ3つ考えてくるんだよ。セットに入ると監督! 見てくださいって自分が考えてきた芝居を全部見せる。(2つ、3つの芝居が)あんまりかわらなかったりするけれど、真面目な男だよな」と加山雄三のことをほめていた。その西村監督が自殺して何年になるだろう。(西村監督は一橋大学で石原慎太郎都知事と同級)
 小林旭はふき替えを嫌がる俳優らしい。危ないシーンの撮影でも全部自分がやる。ある時真剣を使う場面があったが小林旭は居合いの稽古をしてきて刀をさやに収めるまでをワンショットで撮ることができてびっくりした。指の1本をなくすか腕にけがをするか心配したがアキラはなんなくこなしたよ、とセットのすみで斎藤監督から伺ったことを覚えている。
 石橋正次はたしかわたしと同世代。大島渚監督の『夏の妹』とか中川信夫監督の『生きている小平次』で見たきりずいぶんご無沙汰。今陽子、安西マリア、島倉千代子みな歳をとったがいい顔をしている。
 大物歌手やベテラン俳優に芝居がつけられる監督がいなくなった。きょう朝日と讀賣に某大手電機メーカーの宣伝に黒澤明監督の写真が使われていた(黒澤でなく大林宣彦でいいじゃないか。こいつらはなにかに媚びている)がカネボウじゃあるまいしこのメーカーも危ないと感じた(はなしの脈絡をたどろうとしても無理です。わたしの気分なのですから)。
 ポスト黒澤明はわたししかいないとここでひそかに宣言しておきましょうか。(黒澤監督は撮影中仲代達矢にはじめは「仲代さん」とかおだやかに言っているがエキサイトしてくると「おい、仲代! 」とかわってしまう。NHKで『乱』のメーキングを見たときわたしが黒澤明に似ているのではなくこの人が「わたしに似ている」と思った)
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by hiroto_yokoyama | 2005-07-30 21:37 | ブログ
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