犬が人を噛んでもニュースにはならないが人が犬に噛みついたらニュースになると聞いたことがある。NHKや朝日の記者がたとえ人を殺してももうニュースにもならない時代になっている。讀賣新聞1面に「NHK記者が放火」と出ているがわたしは記事まで読む気にもならない。
そんなことより「本よみうり堂」欄に目がいく。何日か前に読了した畑村洋太郎『畑村式「わかる」技術』(講談社現代新書1809)の紹介記事。全文を引用する。 「物事が「わかる」とは、出合った事象の要素や構造が、自分の持つモデルと一致した時に起きるという。その上で、教科書はなぜ分かりにくいか、「直感」と「直観」の違いなどについて考察していく。」 記事には「モデル」とあるが正確には畑村氏は「テンプレート(型紙)」という言葉を使っている(同書16ページ)。読んで少し分かったような気になったが読後6日もたつとまたもとのように「わかる」とはどういうことか訳が分からなくなっている。西研『哲学的思考 フッサール現象学の核心』(ちくま学芸文庫)を買ってきて寝る前にすこしづつ読んでいる。これはむつかしいが楽しい。この本を読んだからといって何がどうなるものでもないがわたしの場合、2008年3月16日(満60歳になる)にタクシー会社を退社するまでに人生の締めくくりをしたいのでその役にはたちそうな本だ。 その歳まで生きていられたらの話だが60歳でわたしは二度目の映画監督デビューをする。読みたい本がどんどん増えてとても読みきれないがきょうの「本よみうり堂」で知った本、気になる本は3冊。菊村到『硫黄島』(角川文庫)。『田村隆一詩集』(思潮社)。『カラマーゾフの兄弟』(岩波文庫で読みかけて挫折したのでこんど読むときは新潮文庫にしてみるか)。
by hiroto_yokoyama
| 2005-11-06 09:52
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