ライプニッツはすごい人だったらしい

 佐々木力『数学史入門――微分積分学の成立』(ちくま学芸文庫)173ページから引用。
早熟のゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ(1646~1716)は少年時から学問思想的夢をもっていた. それは人間の思想を記号化して曖昧さをなくして定式化し,伝達しようと図るものであった.
 …ライプニッツのプログラムは,…ドイツを荒廃の国土に転化せしめた三十年戦争直後の時期に構想されただけあって現実味があった. この時期,人々は政情の安定と思想の確実性を真摯に希求したからである.
 中央公論「世界の名著」『スピノザ/ライプニッツ』8ページの下村寅太郎の解説からも引用。
「…これ(『モナドロジー』)を書いたとき、われわれの哲学者(ライプニッツのこと、横山)は、四十年間奉仕した宮廷から見捨てられ、まったき不遇と孤独のうちにあったが、
「善い人々とは、この偉大な国にあって、不平や不満をいだかない人である。自分の義務をはたしたうえは、神の摂理に
(「を」の間違いか、横山)信頼している人である。あらゆる善の創造者を、こよなく愛し、かつ模倣している人である。愛する者の幸福に喜びを感じる、あの真に純粋な愛(原文は傍点、横山)の本性にしたがって、神のもつさまざまな完全性をうち眺め、心たのしませている人である。…」
ということばでその遺書を結んでいる。
…」
 なんだかゾクゾクしてきませんか。死ぬまでに読みたい本、読むべき本がまた1冊増えてしまいました。
 ついでながら、さいごに『数学史入門』の裏表紙の宣伝文句をそっくり引用しますね。
ニュートンやライプニッツによって創造された微分積分学。それは近代西欧数学の象徴であり、今日の科学技術社会の基礎である。その学問はいったいどのような思想的・社会的前提の下に成立したのか? 古代ギリシャの公理論・解析的発見法、アルキメデスの無限小幾何学、アラビアのアルジャブル、ビィエトとデカルトの記号代数学、無限小代数解析の形成をたどり、さらに近代西欧社会と東アジアにおけるその受容までの悠久の歴史を包括的に論じ数学的知識の本質に迫る。東京大学大学院数理科学研究科の講義のハイライトを、一般読者向けに簡明にまとめ直して成った、数学史の重厚さを垣間見せる力作。
 こんばんはこれでお別れです。
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by hiroto_yokoyama | 2005-12-12 21:28 | ブログ
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