きょうも生きていてよかった

 きのう『間諜最後の日』を見たと書いたが睡くなって途中でやめていた。ちゃんと見たのは『暗殺者の家』の方。
 午前3時に目が覚めて死への恐怖に押しつぶされそうになる。予定通り9時に医者へ行く。心電図には「心筋梗塞後2週間の波形が出ている」と先生に教わる。油断してはいけないが恐がりすぎもいけないらしい。いずれにしてもきょうあすすぐに死ぬことはなさそう。その後、タクシー会社へいく。担当の部長に会い、社長と今後のことを相談。2日勤務の2日目のことなので「労災」を申請してみるとのことで合意。あすから1ヶ月間(2月21日~3月20日)仕事を休んで静養できる。ほっとした。
 午後は昼寝をし、きのうのつづきで『間諜最後の日』を見終わる。原作はサマセット・モーム『アシェンデン』。(英文科に行っている二男とさっきモームについて話をした)
 『ヒッチコック映画術トリュフォー』(HITCHCOCK/TRUFFAUT、山田宏一 蓮實重彦訳、晶文社)の16ページの文章が思い出された。
「…ヒッチコックがリアリズムの映画作家だって? それはあまりにも奇妙で突飛すぎる考えだ、と言うひともいるかもしれない。だが、演劇の場合と同じように映画においても、台詞は人物たちの考えていることを表現するだけだが、現実生活では――とくにカクテル・パーティとか会食の席上とか家族会議とかいった親しい友人たちの集まりではない会合に列席する場合のような社交的生活では――対話がそれを交わす人間たちの考えていることとはしばしば全然別のことを表現していることを、わたしたちはよく知っている。…」 トリュフォーの意見にわたしは賛成。ヒッチコックはリアリズムの映画監督だとわたしは確信する。あすは『サボタージュ』、『第3逃亡者』を見て勉強しよう。
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by hiroto_yokoyama | 2006-02-20 21:55 | ブログ
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