今井正監督『夜の鼓』を見た

 原作:近松門左衛門、脚本:橋本忍、新藤兼人、出演:三國連太郎、有馬稲子、森雅之
 吉村公三郎『夜の河』という似たような映画がある。『夜の鼓』を見たように錯覚していたがビデオのパッケージを手にして初見であることがわかった。
 今井監督の映画は『武士道残酷物語』を少年のころ飯塚市で見ており、上京してからは名画座で『越後つついし親不知』に接して勉強したい監督のひとりだと思ってきた。たしか今井監督はヘビースモーカーで撮影のときは「新生」を2つ3つバックにいつも忍ばせておくのだ、みたいな談話を読んだ記憶がある。
 さて『夜の鼓』。原作、近松の『堀川波の鼓』はたしか全集で読んだはずだがほとんど忘れている。橋本氏と新藤さんの共作になっているがお二方がどのように脚色なさったのか近松を読んでいても覚えていないのではあれこれ思いを巡らすことも出来ない。
 それにしても有馬稲子がとてもいい。この人もわたしの好きなタイプ。ご本人にお目にかかったことはないが何十年もまえわたしが若かったころ人に話すのも恥ずかしいこの女優さんの夢を何度か見たことがある。この映画をその頃見ていたら大変なことになっていたかも知れない。『夜の鼓』の制作年度は昭和33年らしい。わたしが10歳のときだからかりに封切で見ていてもなんのこっちゃか訳が分らなかっただろうが。
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by hiroto_yokoyama | 2007-04-14 10:10 | 映画
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