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篠田正浩監督『スパイ・ゾルゲ』

 この映画をぼろくそに言った人を何人か知っている。わたしは人に影響を受けやすいたちなので見るのを敬遠していた。図書館にDVDがあるのを知ってこわごわ見はじめたのだが3回に分けて見るのがやっとだった。パッケージには182分と書いてある。3時間2分は映画として長すぎる。
 篠田監督は日本の近・現代史をよく勉強していらっしゃる。わたしはちょっとした宿題を終えた気分。わたしの篠田正浩ベスト・スリーは『心中天網島』『暗殺』そして『乾いた花』。野球にたとえるとヤクルトに「ブンブン丸」というあだ名の4番バッターがいた。さしずめ篠田氏は日本映画界のブンブン丸だった。当り外れの多い監督だったとわたしは思う。
by hiroto_yokoyama | 2007-05-05 21:05 | 映画
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