瀬戸内寂聴が「文豪谷崎の妻譲渡事件の真相」にふれた本

 ネットで注文した『つれなかりせばなかなかに』(中公文庫)がきのうの昼とどいた。あとがきなど入れても200ページ。夕方までに一気に読んでしまった。著者が高齢のためか編集者の怠慢なのか、両方ともが原因だろうが説明や描写に繰返しやダブりが多くてちょっと辟易したが、わたしの知らなかったこと(推理作家・大坪砂男という人物が千代夫人と結婚寸前まで行った)が興味深く書かれていておおむね堪能した。
 1日おいて今考えると、それだけのことと言うか、だからどうした、という感じがしなくもない。映画の原作にならないかという下心がわたしにあるせいだろうか。
 瀬戸内寂聴が日經新聞に「奇縁まんだら」という記事を書いていて毎回末尾に「寂聴語録」というのがある。上記の本はこの記事で知ったのだが、語録が面白いので直近3回分を引用させていただこう。
5月5日「ロマンスのヒロインも歳月は肥ったおばさんにする」
5月12日「複雑怪奇な小説家ならではの四角関係」
5月19日「悪魔主義作家狂想曲ヘンタイ調」
 ちなみに「つれなかりせばなかなかに」は佐藤春夫の詩の一節だとこの文庫本を読んで知った。
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by hiroto_yokoyama | 2007-05-24 06:35 | ブログ
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