10日かかって『平家物語』

 みなが名前は知っているがよほどの変り者以外はほとんど読んだことのないものを古典というらしい。わたしはその古典を読んだのです。
 新潮日本古典集成『平家物語』上・中・下 水原一校注。奥付に1995年11月6日月曜日にこの3冊を3000円で買ったと鉛筆でメモしている。この12年間なんど読み始めては途中で放り投げたことか。字面をおって最後までというだけで読了したという実感はない。平家物語は平仮名本とか覚一本、流布本などいっぱいあるようだ。岩波書店のものはこの新潮社のものとは違う。岩波の本でも新旧で同じ物ではないみたい。
 ややこしいがネットでもう一種類平家を手に入れておくつもり。ロリータじゃないが、平家の公達が伊豆に引っぱっていかれ頼朝の囲い女(未通。バージンということでしょうな。橫山)に恋をされるところがとてもいい。わたしのアテ推量だがこの間なくなった池宮彰一郎(脚本家・池上金男のペンネーム)は『島津奔る』のなかでこのエピソードを使っているのではないか。初老の男が若い娘と風呂に入るという設定がまったく同じなのだ。池上さんは司馬遼太郎からパクっただけではなく著作権など存在しない古典からも設定をかりているのだろう。(わたしはこのことを咎めているのではない)池上さんにはお目にかかっていろいろ伺ってご教示願いたいことがあったのだが実現できずじまいで残念。
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by hiroto_yokoyama | 2007-06-01 07:38 | ブログ
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