五味康祐『一刀斎は背番号6』はお薦めですぞ

 サライ族のおじさんたちは多分ご存知あるまい。アッパーシックスティの爺さんなら読んだ人もいるかも知れない。
 なにげなく近代浪漫派文庫41『今東光 五味康祐』(新学社)というのをきのう図書館から借りた。わたしは日本浪漫派とか保田與重郎に興味を持っている。
あれは昭和二十二年の末頃だったかとおもう。
『文学界』に、高見順氏が、
「保田与重郎は、小林秀雄以後の一人物である」
と書かれたことがあった。
……」という書き出しの『青春の日本浪漫派体験』という短文が目についた。
昭和二十八年芥川賞をうけたとき、自分は日本浪漫派の落し子であると私は言った。保田与重郎氏に私淑してきたとも書いた。これを載せる雑誌の編輯子が「五味さん、こんなこと書いたらあなた損ですよ、悪(にく、ルビ。橫山)まれますよ」真顔で忠告(?)してくれたのをおぼえている。ちっとも構わない、事実を枉げるわけにはゆかないでしょうと私は笑った。」
 「……「一人物」という表現にあきたらぬものはあるにせよ、高見順氏のこの……」などとほんとうは小難しいことを言う五味康祐だが『一刀斎は背番号6』は読んでいて肩が凝らない。サライ族より若い方々も是非お読み下さい。
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by hiroto_yokoyama | 2007-06-01 08:37 | ブログ
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