木下順二『子午線の祀り』を読んだ

 『平家物語』を下敷きにしたこの戯曲は1979年の初演から話題をよんだ。この年わたしは『純』をもってカンヌ国際映画祭に出席し帰国すればすぐにも配給が決まるだろうとたかをくくったものの誰からもどの映画会社・配給会社からも相手にされずくさっていた。心配してくださった方々にいまは亡き田山力哉氏がいらしたことをはっきりと覚えている。
 で、暗い気持ちのときたしか新聞で『子午線の祀り』のことを知り公演を見たいなと強く思ったが果せなかった。1990年になり河出書房新社から文庫がでるとすぐに購入。読みかけたら「あ、こりゃ平家物語を読んでいなけりゃ分らんわい」と放り投げていた。公演にいったらきっと眠っていたに違いない。
 岩波書店の新日本古典文学大系の『平家物語』も手に入ったことだし新潮社の3巻は字面だけでも読了したしじっくりと平家物語研究をはじめたやさきの『子午線の祀り』読了。興味深くてわくわくしている。
 親不知を抜いて顔の右半分がブルドックのように腫れている。だいぶ前に亡くなった新劇の中村伸郎と言ってもわかりにくいだろう。『ゴッドファーザー』のマーロン・ブランドのようだ。せっかくの男っぷりが台無し。家にいて本を読むのがいちばんいい。
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by hiroto_yokoyama | 2007-06-16 13:30 | ブログ
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