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今週は橋本忍脚本『切腹』を勉強しています

 日曜日に県立図書館から『'62年鑑代表シナリオ集』(ダヴィッド社)を借り受け同書所収の『切腹』のシナリオを3日がかりで写経(? パソコンに書き写しただけ!)した。一字一句が重くてくたびれた。日をおいて市立図書館から借りたビデオの前半を午前中、後半をさっき見た。カメラマン宮島義勇の本も読んだが彼が自分の仕事で一番いいと言うこの映画。白砂の場面。刻々と陽が落ちていくにつれ影が長くなる。セットだからできる撮影だ。
 撮影所システムを知りもしないで古いなどとぬかす半端者の映画スタッフばかりに映画界はなりかかっている(すでに過去完了か)が、何を隠そうこの撮影所システムで育った(映画作りを肌で覚えた)わたしは最後の世代なのです。カメラマンが自慢するだけあってこの映画のセット撮影は素晴しい。何度見ても飽きない。どうせ若い映画野郎どもには分りっこないだろう。
 少しはまじめに映画をやってみようと思っている人、『切腹』は必見ですぞ。わたしはDVDを見ながらこの映画について語り、ともにいっしょに新しい映画づくりのできる人が現われるのを待っている。しかしそんな物好きはいなさそう。二男の首根っこを押えて無理に映画を押しこむしかないのだろうか。しかし息子にも人権がある(ウソです。これっぽっちも人権のことなど考えてもいません)しなぁ。
by hiroto_yokoyama | 2007-06-21 18:49 | 映画
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