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ブログで書かないこと書けないこと

 人の話を聞くときは失敗譚の方がおもしろい。自慢話は聞かされればすぐに飽きるものだ。だからうまくいったことは書かないのだ。そんなこと言いながらけっこう自慢するじゃないかとこのブログを覗きながら思う人もあるかも知れないがそれは致し方ない。わたしの人生はどちらかといえば相当に幸運と言おうか強運の連続だったので自慢する気などないのだが「上手の手から水が漏れる」こともある。
 死んでも人に読まれない手はずを整えこっそり自分史をつづっている。ブログには書かない。
 書けないことはやはりセックスに関すること。前にも記したが相手がある。ほとんどの人が生きているのだから迷惑がかかる可能性が大いにある。これは書けない。本人にもモデルにされているとは分らないような書き方があるのかも知れないがわたしにはそんな技術はない。
 考えるのは仮想映画塾。カリキュラムを組み教材を決め人に読ませることはまずないであろう映画の教科書を作る。教科書の柱は『アラビアのロレンス』は高校1年生のとき福岡の中州にあった宝塚会館の5階スカラ座で母と見たとか、『砂の女』は予告篇を見ておもしろそうなので一人でいつどこで見たなどと自分史を作成しながら打ち立てる。DVDを教材に使い10回ないしは12回くらいで映画作りが一緒にできる仲間養成講座を想定(教材第1号は『切腹』)。いずれにしても自分史、教科書ともにまず書きためなければならない。途中で誰かに読まれるのはまずいので書き終らない前に死にそうなら死ぬまぎわに書いたものをプチッと一発で消去できるようにパソコンを布団の脇に置いて寝ている。
 その作業のためにはどうしてもブログで記事を書き続けることがあたまの整理のため(ときどきアクセス数を見るなどして)に欠かせないのだ。映画のこと読書のことほんの少し身辺雑記を書いているのはこんな目的があるからだ。拙いわたしのこのブログを読んでくださる方のことなどほとんど考えておりませんので悪しからず。
by hiroto_yokoyama | 2007-06-30 07:52 | ブログ
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