3時間超の映画2本

 笠原和夫脚本『二百三高地』をようやく見た。途中妙な歌が流れ出しわが耳を疑った。「山が哭きますか」「海が哭きますか」だって! 海や山が泣くわけがない。どっちらけ。ヒットさせるための方策かも知れないが馬鹿なことを思いつく輩だ。(映画のタイトルを見ると監督以外はプロデューサー以下の全スタッフをわたしは知っている)
 訂正しておくがこの映画が封切られたのは昭和55年(1980年)。撮影当時わたしはもう撮影所をやめていた。『純』を自主上映することでやっきになっていた。ローテーションで助監督につくとかつかないとかいう次元をすでに超越していた。勘違いしていた。
 内田吐夢監督『飢餓海峡』はとてもいい映画だ。これを飯塚東映で見たのはわたしが高校2年生のとき。この作品もタイトルを見ると内田監督以外はほとんど知っている。助監督時代むかしの『飢餓海峡』の撮影のときのエピソードをいろいろなスタッフからたくさん聞いた。とくにカメラマンにはW106方式は宮島義勇、翠川道夫の協力を得たこと(クレジットにもあるが)などいっぱいほかにも教えて貰ったが伊藤俊也監督『犬神の悪霊』の撮影現場で喧嘩になり以後口をいちどもきかなかった。
 W106とははやい話がソラリゼーションのことらしいがいま見ると小手先の感じがいなめない。発案者の宮島義勇が撮っていればこうはならなかっただろうがオプティカルに頼らずともこの作品の格調はくずれなかったはずだ。
[PR]
by hiroto_yokoyama | 2007-07-03 08:00 | 映画
<< 最近は「わかった風」同士で作っ... 飯島正 他『映画の見方に関する... >>