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池波正太郎『上泉伊勢守』をやっと読了

 昨年秋だったと思う。新潮文庫『剣聖 乱世に生きた五人の兵法者』を購入。すぐに『上泉伊勢守』を読みはじめたがなんだか波長があわず積ん読だった。さくばん思い直して手にとった。
 幼いころ漫画で見た。ある剣豪が刀を何本も地面に刺して群がる敵と戦う場面。その剣豪をわたしはてっきり上泉伊勢守だと勘違いしていた(黒澤明監督『七人の侍』にも同様のシーンがある)。池波正太郎『上泉伊勢守』を読むと伊勢守ではなくどうやら塚原卜伝のようである。
 新潮文庫115ページからそこのところを引用する。
この年(永禄八年。横山)の夏。
 室町将軍(十三代)足利義輝が、京の居館で害せられた
。……
 ……塚原卜伝の愛弟子でもあった将軍・義輝は数本の長剣をぬきおいて、取りかえ取りかえ斬ってまわり、一時は賊兵どもも恐れて近よりかねたという。」(どうも横書きでは気分がでない)
 池波正太郎の小説を読むのはこれが初めて。他のものも読んでみようかな。
by hiroto_yokoyama | 2007-07-04 18:57 | ブログ
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