谷﨑潤一郎を久しぶりに読む

 『聞書抄 第二盲目物語』(中公文庫『武州公秘話・聞書抄』)。『武州公秘話』はずいぶんまえに読んだ。『聞書抄』はきょうがはじめて。体調が悪いのに一気に読了。
 佐伯彰一氏の「解説」の書きだしが興味深い。以下に引用させていただこう。
 二十世紀における語り(「かたり」には傍点がふってある。横山)の名手という時、ぼくの念頭にすぐ浮んでくるのは、わが谷﨑潤一郎とアルフレッド・ヒチコックという二つの名前である。……
 わたしも大賛成。氏は『聞書抄』もおもしろいが『武州公秘話』の方がずっと上だと評している。文末も引用させていただこう。
(『聞書抄』を『春琴抄』『武州公秘話』の二番(三番? )煎じとやんわり断じてからあと。横山) 
 ……とはいえ、これまた天才的語り手、谷﨑における離れ業的な達成の一つとして、今日も読むに耐える小説たることは、いうまでもない。
 これについてもわたしは異存がない。読んでいない方は是非この連休中にお読みになることを薦めます。
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by hiroto_yokoyama | 2008-05-03 18:19 | ブログ
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