家康の遺訓

 人の一生は重荷を負て遠き道を行くが如し。いそぐべからず。不自由を常とおもへば不足なし。心に望みおこらば困窮したる時を思ひ出すべし。堪忍は無事長久の基、いかりは敵とおもへ。勝事ばかりしりて、まくることをしらざれば、害その身にいたる。おのれを責めて人をせむるな。及ばざるは過ぎたるよりまされり。
 宮脇俊三著『徳川家康歴史紀行 5000キロ』の32ページから以下に引用。
 周知の言葉にもかかわらず、全文を引用したのは、途中で切って「以下略」とか「……」にするに忍びなかったからである。あいつはこの程度の人生訓に感心するのかと笑われそうだけれど、齢をとってくると思いあたるフシが多いのである。
 まったくその通り。宮脇さんがおっしゃる通り。同感です。
 図書館の本に線をひいたりする馬鹿は浜の真砂のように絶えないがわたしは前にも書いたように750枚105円のノリ付き付箋紙を貼る。宮脇さんの本にも同様のことをしたがやはりマーカーで印などつけたいので今ネットで注文した。470円。安いものではないか。わたしのこのブログに目を通してくださる方々にはまさか図書館の本を汚して平気な人はいらっしゃらないだろうが周りを見てもし見つけたらそんなアホは殺しておしまい下さい。
 家康の遺訓に戻るとわたしは「勝事ばかりしりて、まくることをしらざれば、害その身にいたる」のところが特に痛い。還暦になってやっとその程度のことに感心するわたしをみなさんどうぞお笑い下さい。
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by hiroto_yokoyama | 2008-05-28 09:33 | ブログ
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