きのう(12月10日)の毎日新聞1面「余録」に書いてある。「鬼が夜泣いた」という語句は興味深い。
はじめの部分を引用させて貰おう。
この世に初めて文字が生まれたとき、「鬼が夜泣いた」という。中国の伝承だから、文字とは漢字のことである。文字ができたことでその所業が子細に記録され、糾問されるようになる。鬼――つまり霊魂や妖怪たちはそれを恐れ、夜泣いたといわれる。▲(向きが新聞にある原文とちがう。横山)
伝説上の黄帝の史官、というから今でいう書記官だ。……
「書記官」で勘のいい方はもうお分かりでしょう。あとは例の京都家裁の書記官のつまらない事件に話が及ぶのだが、わたしには関心がない。
「鬼が夜泣いた」という伝承はどのような史料にあるのだろうか。わたしはそのことの方をはるかに知りたい。鬼が泣いているところを見てみたい。