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阪神・金本の701試合フルイニング連続出場について

 8月1日阪神―巨人戦8回裏ツーアウト満塁の場面をテレビで見ていた。前日はこの阪神の4番は見事なプッシュバントを決めたが、このだいじな場面では凡退した。情けなくなった。
 まず岡田監督。この人はつくづく「いい人」なのだと思う。「監督」にまったくむいていない。戦える人ではない。
 金本は7月29日に左手首にボールが当たった。もしかしたら骨折しているかも知れない。翌30日の試合にはテーピングをして出場したに違いない。恐らく痛み止めもうっていただろう。左ヒジのちょっと下の筋のうえにピップエレキバンか何かを貼っているのが見えたが、とても痛々しかった。
 結論。金本は連続試合出場700で終わった方が歴史に残った。彼は新記録にこだわりすぎた。卑しさだけが残った。フォアザチームもへったくれもない。自分さえよければというさもしさが残った。去年の打順は3番。金本がいたから阪神は優勝した。ことしは(たぶんフリーエージェントで去年入団してくる時から)4番と決まっていたようだ。キャンプから筋肉トレーニングに邁進していることがスポーツ紙で紹介されていた。なんのために? おのれの新記録のために!
 戦いというモノは滅私奉公でなければならない。自分の都合は二のつぎ、三のつぎ。わたしが監督なら1日の対巨人戦、金本から殴られようとファンになんと罵られようと、左腕がまったく使えなく凡退する金本に早い回から代打を送っていただろう。戦争とはそういうものではないだろうか?
 8月1日の阪神―巨人戦が終わって確信したことはことしの阪神優勝のメは120パーセントなくなったということ。悔しい!
 蛇足だが映画の話をする。若い人はご存じないだろうが、『長距離ランナーの孤独』というイギリス映画の名作がある。原作はアラン・シリトー、監督がエイズかなにかで死んだトニー・リチャードソン。高校三年生の時、左足を骨折して3ヶ月入院した。松葉杖をついて病院を抜け出してわたしはこの映画を見に行った。少年院にいれられている主人公が少年院対抗の長距離走レースで1番になる。憎い少年院の院長が見ているゴール寸前に、この主人公はわざとテープのまえで立ち止まってしまった。「院長め! ざまを見ろ」とでも言いたげな主人公の表情が忘れられない。あの俳優はたしか、トム・コートネィという俳優ではなかったか。
by hiroto_yokoyama | 2004-08-03 15:30 | 独言
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