渡辺恒雄氏の「プロデューサーとしての死」を悼む

 さっきのNHKニュースで知って驚いた。ナベツネが巨人軍のオーナーをやめる。いまわたしはショックを受けている。1リーグか2リーグかで揺れる野球界。アホな庶民が「わたしは巨人のファンですが、ナベツネは嫌いです」などと民放のニュースで言っていた。わたしはそのコメントを聞いて腹が立った。これじゃ日本はいつまでもよくならない。
 日本テレビの巨人戦中継は、いつもえげつないが長嶋が天覧試合で阪神村山からサヨナラホームランを打ったのは1959年だったと知ったのはついこの間のこと。わたしはあの時テレビを見て少しかしこくなった気がした。たしか後楽園球場に天皇皇后をお招きしたのは渡辺恒雄氏ではなかったか? 日本映画界にいまだハリウッド型のプロデューサーは現れていない。渡辺氏こそ日本映画界の救世主ではないだろうか? わたしは『ラスト・サムライ』を超える映画を撮りたい。渡辺オーナーに手紙を書こうかと思っていた。
 「拝啓渡辺恒雄様。わたしはしがない映画監督です。関ヶ原の戦いで家康の軍勢4万に数百人でたち向かった島津。身代わりをたてて島津義弘は鹿児島に無事逃げ帰りました。あれをわたしは映画にしたい。なんとかなりませんか?」と書こうか書くまいかとこの数日悩んでいた。彼なら最低20億円を集めてくれるだろう。ところがきょうのこのざま。手紙を出しても無駄だ。今晩は眠れそうもない。ナベツネ降板劇をA紙の謀略ではないかと考えるわたしは暑気あたりか犯罪小説の読み過ぎかも知れませんね。
 それはさておき、いまNHKBSでオンエア中の『その男ゾルバ』はいい映画です。わたしは封切りで何十年か前に見て感激しました。ヤンガーに調べさせたらビデオもDVDも廃盤らしい(これは明らかにNHKの謀略)。もし幸運にも見た人がいたらコメント下さい。京都大学の人文科学研究所の初代所長(? )だった桑原武夫という偉い先生が「フランスではスタンダールの『赤と黒』はほとんどの人が読んでいる。「あの人はジュリアン・ソレルみたいだ」と言えば、フランス語では練られた言葉なのでほとんどの人に通じる。じゃ日本ではどうか? 夏目漱石の小説『三四郎』を呼んでいる人は数少ない。「あの人は三四郎的で素敵ね」とか言っても、日本国民はほとんどの人がキョトンとするだろう」と日仏の文化の程度の差を嘆き儚んで亡くなった。
 アテネオリンピックがあと何時間かで始まる。日本をバカの一つ覚えのように応援するのもいいがギリシャ映画『その男ゾルバ』について語り合うのも意味があるとわたしは思う。日本国民は気持ちを1つにしてこの難関に立ち向かうことができなければ、わたしたちに明日はないと怖がっているのはわたしだけなのだろうか? だとすれば盆明けの16日にわたしは心療内科に診察を受けに行くしかない。今晩はもうこれで寝ます。
(この原稿を読んでヤンガーが「お父さんは酔って書いたのだろ? 」と危うくボツにしかかったことを言い添えておく。わたしは発泡酒350mlを2缶とワイン2杯しか飲んでいない)
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by hiroto_yokoyama | 2004-08-13 21:32 | ブログ
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