宮本武蔵『五輪書』

 20代のころ岩波文庫で読んだ。若かったのでほとんど理解できなかった。
 鎌田茂雄『五輪書』(講談社学術文庫、735)を古本屋でもとめて読み直してみると自分の浅はかさが身にしみている。反省しきり。
 図書館から岩波のワイド版と神子侃(ただし)訳『五輪書』(徳間文庫)を借りてあれこれと読み比べている。徳間版109ページにある神子氏の現代語訳をまんま引用させていただく。
体当たりの呼吸
 体あたりとは、敵のまぎわにとびこみ、体で敵にぶつかることである。自分の顔をややそむけ、自分の左の肩を出し、敵の胸にぶつかる。
 ぶつかるには、こちらはできる限りの力で、呼吸を合せてはずむようにとびこんでいくのである。こうしてとび込むことに習練をつめば、敵を二間も三間もはねとばすほど強力となるもので、敵が死んでしまうまでにぶつかれるものである。よくよく鍛錬するように。

 戦後とくに人権重視、ちかごろはますますその傾向の度が過ぎているので「よくよく鍛錬するように」と言われても鍛錬を諦めざるを得ない。うっかりすると業務上過失傷害、へたをすると過失致死。損害賠償を求められたらどうしようもない。
 武蔵の昔はよかったとか言えば眉をひそめる奴ばかりだろうなぁ。
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by hiroto_yokoyama | 2009-08-24 06:20 | ブログ
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