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娘の前でヤクザが飛び降りた

 暴力団の幹部が自分の娘と「じゃあな、またな」とでも言って別れたのだろうか、ある日の夕方都内の歩道橋をあがっていった。ほんのわずかの時間だったらしい。娘は何げなく振り返ったらヤクザの父が歩道橋の上から飛び降りるのが見えた。下の車道はたくさんのトラックや乗用車が往来している。即死だったらしい。このヤクザの組長にはたくさんの借金があった。
 数年前わたしはこの事故のことを新聞で知った。この暴力団の幹部はわたしと年齢が近くわたしの息子たちはこの可哀相な娘の年齢に近かった。その頃わたしも毎日死にたいと思っていた。しかし死ぬのが恐くて実行できないでいた。この夢も希望もない痛ましいだけの事故の記事を読んで死ぬのをやめようと思った。
 わたしは屁にもならないプライドを捨てて先週からバイトを始めた。妻と2人の息子もそれぞれバイトをしてかろうじて生計を立てている。先はどうなるか分からない。わたしはこれでいいと思っている。わたしにはとりたい映画が山とある。最低1億円の製作費は集まりそうもない。映画インポのスポンサーに頭をさげる気などさらさらない。そのうち安いホームビデオのカメラでも買ってまわりにいる人間を俳優に仕立てあげその辺の単なる映画好きが作る映画など内容的に遥かに超える映画をポケットマネーで撮るのがさしあたっての目標だ。わたしは何としても生き延びないとならない。生きる意味がいまのわたしにははっきりとある。
 ブロガーのなかには「分類好き」や「整理好き」の方が多そうだ。評論家ごっこはやめてわたしがこのブログで書くことを分類して整理してやろうという奇特な方はいらっしゃいませんでしょうか? ちょっとまともな映画の本ができるという自信がわたしにはあるのですがね。
by hiroto_yokoyama | 2004-08-26 08:16 | 映画
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