一点突破 全面展開

 ツイッターは一点突破、ブログで全面展開、などと自分ひとりで粋がっていた。ネットで見出しの言葉を検索したら詳しい説明があった。その解説のさいごに「一点突破 全面崩壊」などと揶揄された、とありガクンときた。わたしにはこちらの方がふさわしいのかも知れない。
 水上勉選集第四巻(『越後つついし親不知』所収)、第六巻(『好色』所収)を古本屋チェーン店で購入。『好色』と言えばむかし芥川龍之介の短篇を読んで笑ってしまった。女友だちに会うたびに「おまる」の話をして偽悪的な気分になったことを思い出す。その当時水上勉の『好色』もついでに読んだ気になっていたがこれはわたしの錯覚。だれの『好色』だったのか。芥川と水上作品以外にも同じ題名のものがあるのか。それがそもそも勘違いなのか。で、今回はじめて読んだ水上勉『好色』はひろいもの。この作品は絶妙の川上宗薫論になっている。とても勉強になった。
 わたしの「ある映画監督の秘密の生涯」はこれでまた滞る。加藤周一の『羊の歌』や大岡昇平『少年』のように高踏的というかハイブラウなものには無論ならない、いや、できないし本家本元の『我が秘密の生涯』みたいに野放図にも書けない。このままだととても中途半端なものになる。それは嫌だ。
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by hiroto_yokoyama | 2010-01-05 06:33 | ブログ
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