直木賞受賞の佐々木譲さんのこと

 いまネットで検索すると「1979年 『鉄騎兵、跳んだ』でオール讀物新人賞」を受賞しているのでわたしが氏にはじめてお会いしたのは、その年の暮れか翌1980年だっただろう。拙作『純』は80年の秋に自主上映で公開したので監督デビューの前であったことはたしかだ。監督第2作として『鉄騎兵、跳んだ』を撮りたいと許諾をいただくために渋谷の喫茶店で会ったのを覚えている。企画として松竹に持ち込んだがワンタッチの差でにっかつが映画化を決めてしまい残念ながらわたしは映画化をあきらめざるを得なかった。
 これがきっかけで短い間だったが氏とのおつきあいが始まった。氏が白金に引っ越されたときなど、厚かましくもわたしのプロダクションの住所を佐々木さんのマンションに置かせていただいたこともあった。なにが原因か覚えていないが(わたしの方がその元を作ったのは間違いない)そのうち行き来がなくなった。1995年に『眠れる美女』という映画を撮り試写会に編集者をかいしてお呼びしたがご本人と連絡がつかなかった。「横山は自分の都合のいいときばかり何か言ってくる」と思われたのかも知れない。今回も直接に受賞のお祝いを申し述べたい思いはあるが連絡先も知らないので弊ブログをかりて氏の遅きにしっした受賞を祝いたいと存じます。
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by hiroto_yokoyama | 2010-01-15 06:54 | ブログ
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