他山の石以て玉を攻むべし

 またまた広辞苑。(よその山から出た粗悪な石でも、自分の宝石を磨く役に立つという意から)自分より劣っている人の言行も自分の知徳を磨く助けとすることができる。
 言いたいことを分かってもらおうと悩んだ末にこのタイトルを選んだ。わたしは決して「自分より劣っている」人と考えてこの記事に以下の方々にご登場願うのではないとはじめに申し上げておく。
 このブログをはじめるまえに 加藤仁著『定年後をパソコンと暮らす』(文春新書381)を読んだ。この本は「パソコンを活用して充実した日々を送っている」方々を紹介しているのだがわたしがまず注目したのが「第三章 毎日が情報発信 13ホームページ作成の達人、美しい動画は五つ星評価……宮本幸雄 」であった。宮本幸雄さんは「還暦QPON」 というウエブサイトを運営なさっている。その宮本さんに著者の加藤さんがインタビューをしている。
 「……『ホームページづくりはもっと自分の視野を広げてくれる、視えなかったものを視えるようにしてくれる』というのが、宮本さんの持論」になっているらしい。
「……そしてさらにメーリングリストを運営すると、二百名以上が参加して、コンテンツづくりなどにまつわる情報交換をすることになった。
 ……宮本さんの人脈は拡大した。だからといって、メンバーと直接に会う「オフ会」を催すようなことはせず、あくまでもネット上の交際にとどめているという。『しがらみがないのが長つづきの秘訣であると私は思っています。会ったことのない人たちとネット上でつきあう。だからたのしい』
 会って親しく口をきけば、情実やら利害関係が生じるかもしれない。そうしたつきあいのはかなさは、在職中にさんざん体験したのかもしれない」(117ページ、118ページ)
 わたしはこのくだりを読んでハタと困った。え、オフ会をやっちゃいけないの? タブーなのか。だがわたしはそのオフ会をこれまでにすでに2度やった。これからもつづけるつもりだ。
 そこで思うこと。
 ふくおか映画塾を昨年、一昨年と2期もようしてそこに集まった人たち全員がもしかしたらわたしと面と向かわず匿名で参加したかったのではないかという憶測がありこの「ネット映画講座」を思い立ったのだがわたしの憶測ははずれていなかったようだ。
 ブロガーのほとんどの人たちは「会って親しく口をきけば、情実やら利害関係が生じる」ことを恐れ、さらに塾に参加した人たち同様に「火中の栗を拾」わせられるのではないかと心配しているのだ。しかし2000人に何人かの人がビルの建築現場のフェンスに作られた覗き窓(このブログ)からわたしの映画作りを見るだけでは飽きたりず、フェンスを乗り越えてこちら側にこようという意志を持ってくださった。(その方々がほとんど女性だけというのがわたしには少し残念だが)
 これで記事数がちょうど100になる。わたしは今このブログを継続する意味は充分あると確信しています。
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by hiroto_yokoyama | 2004-09-05 12:00 | ブログ
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