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ここのところブログどころじゃなかったのに

 約2週間ぶりに記事をアップして驚いた。幣ブログを読んでくださる人がまだいる! 百名超えた日もある。なにが面白くてアクセスするのだろうか? 暇つぶしの人が多いに違いない。どうであれ、わたしのこの拙いブログを覗いてくださる方々に感謝します。
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by hiroto_yokoyama | 2006-04-30 11:24 | ブログ

タクシー運転あけの日見た映画

 ジャック・ベッケル監督『現金に手を出すな』がわたしは大好きだ。むかし見ていっぺんに好きになった。この映画をけさ見直した。
 2月7日のあさ心筋梗塞で死にかかり危うく一命をとりとめてから82日がたった。タクシー運転手が勤まるのかいまでも心配だが乗務を再開してから一週間が経つ。
 『現金に手を出すな』はすごい映画だ。『純』を撮る前の映画づけの日々、いまふたたび初心にかえり映画三昧。このような日常が戻ってくるなどとは想像もつかなかった。ガンになり心筋梗塞のダブルパンチ。この先いつまで生きられるか分からないが妻と息子二人に死ぬまで好きにやらせて貰えるわたしはつくづく幸せ者だと感謝している。
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by hiroto_yokoyama | 2006-04-30 11:12 | 映画

『国民の創生』を見た

 年配の映画ファンなら誰でも知っているD・W・グリフィス監督のこの作品は1915年、日本でいえば大正4年に作られた。いつものように双葉十三郎氏の『外国映画ぼくの500本』によれば「米映画初の超大作(十二巻)」だそうだ。
 わたしは勉強のためにこの映画を見なければと思いながら、なんだか新興宗教のような題名が気になり58歳になるきょう(昨日)までついに見ずじまいだった。原題は『THE BIRTH OF A NATION』だからもとのタイトルを知っていたら努力してみたかも知れない。ともかくリリアン・ギッシュが見たくなってビデオ屋で借りた。ビデオは上下2巻に分かれていておととい上巻きのう下巻に目を通したのだ。
 1865年4月15日リンカーン大統領が暗殺されるところまでが上。下巻の後半K K K(ク・クラックス・クラン)が登場してきたのには驚いた。双葉氏は「さすがに当時でさえ非難をよんだ」と書いている。『日本史年表 増補版』(岩波書店)の大正4年には10月1日大杉栄・荒畑寒村ら、『近代思想』(第2次)創刊とあるので大杉栄はまだ虐殺されていない。
 リリアン・ギッシュは『散り行く花』のときのほうがいい。『イントレランス』にも出演しているようなのでこの映画を図書館のLDで見ようかと考えている。
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by hiroto_yokoyama | 2006-04-17 07:47 | 映画

『チャイナタウン』を見た

 米映画脚本ベスト3ということなので近所のビデオ屋で借りてきた。ジョン・ヒューストン監督がフェイ・ダナウエィの父親役で出演。ジャック・ニコルソンは1974年当時すでに頭が薄かった。監督はロマン・ポランスキー。特典メニューで彼自身が語っているが奥さんのシャロン・テートが亡くなったばかりのころ気分を切り替えてこの映画のためにロスに戻ったのだそうだ。
 感想を言えば、わたしにはこの映画がよく分からない。好きではない。ベストワンの『カサブランカ』はDVDを持っている。『イヴの総て』と『三人の妻への手紙』は近いうちに購入する予定だった。ベスト1、5の2本の映画を急いで鑑賞するつもりです。
 昨晩はリリアン・ギッシュの『散り行く花』を見て涙し、今朝はおなじリリアンでもリリアン・ハーヴェイの『會議は踊る』に心躍らせた。後者はむかしフィルムセンターで勉強のつもりで見たのでほとんど眠っていたが「馬車でロシア皇帝の城に向かう娘がはじけるよろこびを夢のように歌う『ただひとたびの、2度とめぐり逢えないこのよろこび…』の移動撮影は映画史上の語り草になった」(ビデオのパッケージに書いてある)くだりだけは歌だけをよく覚えていた。きょうちゃんと見たらふるえが出た。35年前京橋で寝ないでちゃんと見ていたなら「映画監督になろう」という夢はわたしには無謀すぎると自覚できてもしかしたらあきらめて九州にさっさと帰っていたかも知れない。と言ってもむかしにもどることはできない。命あるかぎりなんとか行けるところまで行くしかない。
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by hiroto_yokoyama | 2006-04-11 21:47 | 映画

アメリカ映画脚本ベスト101

 おととい(4月9日)の朝日新聞に興味深い記事がある。米脚本家組合が歴代の優れた映画脚本ベスト101を発表した、とのこと。見出しは「カサブランカ最優秀」。
1位、『カサブランカ』(1942年、エプスタン兄弟とハワード・コッチ)
2位、『ゴッドファーザー』(1972年、フランシス・コッポラ、マリオ・プーゾ)
3位、『チャイナタウン』(1974年、ロバート・タウン)
4位、『市民ケーン』(1941年、オーソン・ウェルズ、ハーマン・マンキーウィッツ)
5位、『イヴの総て』(1950年、ジョゼフ・マンキーウィッツ)
 あとの96本も知りたいがいずれ雑誌か何かに載るだろう。3位の『チャイナタウン』のことをわたしはなにも知らない。ビデオ屋か図書館でさっそく調べてみよう。
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by hiroto_yokoyama | 2006-04-11 12:06 | 映画

ピーター・ローレを知っていますか

 ヒッチコックの『暗殺者の家』でローレをはじめて見て誰かに似ていると思った。浦和駅東口でときどき見かける脚のわるい知恵遅れの男にそっくりなのだ。ローレは『間諜最後の日』にも出ている。さっき『ヒッチコック映画術トリュフォー』(晶文社、山田宏一 蓮實重彦訳)で確認した。
 きょう図書館で『M』(1931年、監督:フリッツ・ラング(ランクかラングか、よく分からない))のビデオを借りてきた。ピーター・ローレが元祖宮崎勤みたいな少女殺人犯を演じている。俳優として素晴らしい。
 『ヒッチコック映画術トリュフォー』(76ページ)から引用させて貰おう。
H(ヒッチコックのこと。横山の注釈) …『暗殺者の家』でわたしがどうしても使いたかった俳優は、暗殺団の首領を演じたピーター・ローレだ。彼はフリッツ・ラングの『M』に出たあとだった。『暗殺者の家』が彼のはじめてのイギリス映画出演になった。ピーター・ローレというのはおそろしく強烈なユーモア感覚の持ち主だったな。チビのくせに、ひきずらんばかりに長い裾の外套を着て歩きまわってね、まるで外套が歩いているみたいなので、みんな彼を〈歩く外套(ウォーキング・オーヴアコート、ルビ)〉と呼んでいたものだったよ。
T(トリュフォーのこと) 『M』という映画をごらんになりましたか。
H 見たことは見たんだが、あまりよくおぼえていない。たしか口笛を吹く男が出ていなかったかね?

T ええ、出ていました。それがピーター・ローレです!
 どうです、みなさん。『M』やヒッチコックを見たくなりますでしょ。
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by hiroto_yokoyama | 2006-04-07 23:24 | 映画

『暗黒街の顔役』を見てブッ飛んだ

 ハワード・ホークス監督、ベン・ヘクト脚本、ポール・ムーニ主演のこの映画は1932年に作られている。日本公開は翌1933年。昭和8年といえば、わたしの生まれる、なんと15年も前ではないか。
 きのう最寄りの図書館からビデオを借りた。主演のポール・ムーニがなんともいい。
 ハワード・ホークスは「金髪がお好き」(正確なタイトルは覚えていない)などとふざけた映画(見もしないでタイトルから判断してはいけないのだが)を撮る凡庸な監督と決めつけていたが『赤い河』に触れたときから、あなどりがたい監督なのだという認識はあった。『ヒズ・ガール・フライデー』のDVDは買って書棚にしまってあるがまだ見ていない。『三つ数えろ』ほか数本がいつも行くホームセンターには確かあったはず。
 新井達夫『フィルムノワールの時代』(鳥影社、この本も図書館で借りた)によると『犯罪王リコ』と『民衆の敵』そしてこの『暗黒街の顔役』はフィルムノワールについて考える上でどうやら必見らしい。
 何日か前は『悪魔のような女』(監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー)をDVDで見た(英語の吹き替えバージョンでしらけたが)。そのあと植草甚一『サスペンス映画の研究』で同名の文を読みあれこれ思いをめぐらせて愉しんでいるのだが今わたしは自分なりの新しい鉱脈を掘り当てた気分なのである。
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by hiroto_yokoyama | 2006-04-07 06:11 | 映画

ゲーリー・クーパーはかっこいいです

 『真昼の決闘』(1952年、監督:フレッド・ジンネマン)を見たのは3日まえ(3月30日)。きょうは『オペラ・ハット』(1936年、監督:フランク・キャプラ)を堪能した。若いクーパーもいいが中年の保安官のクーパーはもっといい。スタンダードナンバーになった「ハイヌーン」の調べにのって恐怖におののく孤独な保安官が街をさまようさまがなんともいえなかった。わたしはそれ以来飯が3日も喉を通らない。
 ゲーリー・クーパーの名前をはじめて聞いたのはたしか小学校にはいりたてのころだった。ひとつ年上のいとこが見てきた映画の話をした。わたしは「下痢? 食うパー? なんね、それ?」と聞き直した。いとこは「下痢じゃない! ゲーリー・クーパー! きのう映画見にいったと言いよろうが」と苛立ってこたえた。中学に入ってそのゲーリー・クーパーの映画をはじめて見たようだが題名を思い出せない。
 『リオ・ブラボー』でジョン・ウェインがライフル(木でできた肩当ての部分)で悪漢を殴る格好がいいと誰かに聞いたことがある。石井輝男監督の『網走番外地』の第一作で走る汽車の下にもぐって手錠をはずすシーンのことを教えたのは高校の同級生。映画のヒーローを教えてくれた人たちの顔が浮かぶ。とうの本人はわたしに語ったことなどとうに忘れ去っていることだろう。
 『真昼の決闘』に話を戻すと死刑をまぬがれた悪者が戻ってくる。仲間3人をいれた4人でゲーリー・クーパーの保安官を正午の列車で殺しに来る。ともに闘ってくれる人はひとりもいない。このままでは殺される。主人公の絶望的な孤独感。音楽と調和してなんとも味わい深い。必見ですぞ。
 フレッド・ジンネマンは『ジャッカルの日』も監督している。フランスのドゴール大統領を暗殺しようとする殺し屋のはなし。わたしはこの映画が大好きだ。DVDもとっくに用意している。映像を止めたりもどしたり体調のいい日にじっくりと研究するつもりです。
 わたしの監督第一作『純』を「硬質の叙情性」とほめてくれた人がいた。次回作は目的に向かってまっすぐすすむ孤独な男を描きたい。
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by hiroto_yokoyama | 2006-04-02 23:50 | ブログ