数日前ツイッターでこの人のことをボロクソに書こうとした。毎日新聞のインタビュー(3月29日、30日「時代を駆ける」7回、8回)で「わたくしは、もう一度何かになれるとしたら、学生になりたい。」とか「わたくしが新聞などで発言するのは若い人たちのためにです。」とかわたしなどには思いも寄らないことを言っている。
いいことも言っているのでそっちの方を書き残す(わたしのため。メモ代わり)。7回のサブタイトルは「勉強していない団塊の世代」。当時の大学紛争に触れて「あ、彼らは勉強していない」と思ったと語り、 (団塊世代は)自分自身の言葉を持っていなかったのかもしれない。 この点については「団塊の世代」であるわたしは諸手を挙げて賛成である。 〈日本は戦後復興し、バブル期を迎え、それがはじけて、いま、社会は沈滞感に包まれている〉という記者の言葉に、高村さんは 子供がみな、勉強する意味を見失っています。試験でいい点を取るなんて意味はなく、人生で何か問題が起きたときに、なぜそれが起きたのかを理解し、どうしたらいいのかを考えるために本を読んだり勉強したりするのですよね。それが完全に見えなくなっている。 けっこういいことを言う。8回「希望のない社会はつらい」では 〈自分でものを考えよう、と常々書いている。特に若い世代には「人の話をうのみにしない。人の話というのは、政治家、企業、メディアなどですが、うのみにしない」(「作家と新聞記者の対話」=毎日新聞社)などと訴える〉と記者が宣伝文句を言ったことに対して、はじめに記した「新聞などで発言するのは若い人たちのためにです」などと言うから嘘くさくなる。 高村さんは57歳らしい。わたしの5歳年下。7回に戻って引用する。 ……自分の生活範囲の外に広い大きな知の世界があって、できることなら本を読んだり人の話を聞いたりしながら知識や教養を身につけていきたいと考えている。1960年生まれくらいまでですかね、(こんな考え方を)共有しているのは。 この意見についても異論はない。ただ「若い人のため」とか「もう一度学生になりたい」というところがわたしと違う。それでも基本的に高村さんとわたしの考えはそれほど違わないと思い直して「若い人のため」などではなく自分のためだけにこの一文を残す気になったのです。
by hiroto_yokoyama
| 2010-04-03 05:25
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