見出しに書いた与謝野晶子の歌をわたしはどのようにして知ったのだろう。親には医学部に行くと言い5浪もしてしまったわたしは福岡市にある英数学館に2年間通った。通ったというのは正確でない。春先にちょっと顔をだしただけで後は映画を見たり天神でナンパしたり「医者になろうかそれとも映画監督か」と内心では悩みに悩んでいた。
そんなある日福岡大学に入学したての友人に頼んでフランス文学で有名な大塚幸男名誉教授の授業にもぐり込んだ。マンモス教室で大塚教授がマイク片手に与謝野晶子の上記の歌をなんべんもなんべんもくちずさまれた。「君もコクリコ、われもコクリコ」与謝野鉄幹晶子の出会いを情熱的に語られたので強く印象に残ってわたしのなかにある。
ツイッターで遊んでいたらこんな事を思い出したので秘密の自伝のためのメモとして書き記すのであります。
ああ皐月仏蘭西の野は火の色す君も雛罌粟(こくりこ)
われも雛罌粟(こくりこ)