剣が峰(けんがみね)広辞苑には「②相撲で、土俵のたわら。また、そこに足がかかって後がない状態をいう」とある。
なにをおおげさなとお思いになるでしょうが、繊細なかぼそい神経のわたしはあすからのタクシー乗務がまっとうできないようでは歳が越せないというプレッシャーに押しつぶされそうです。その圧迫感から逃れるためにはつぎは何を読もうか、本のことを考えるのがいちばんいいのです。 秋山駿氏が『信長』の中でしきりに引用なさっている『プルターク英雄伝』がいいか、大佛次郎『天皇の世紀』にしようか。それとも吉村昭氏の『彰義隊』にちなんで有吉佐和子『和宮さまお留め』(タイトルの字が違うかも知れない。古本屋で買ったものがあったはずだが引っ越しのときになくしてしまったのだろうか)にしようか。 昨晩からジョン・ノーブル・ウィルフォードという人の『地図を作った人びと』を押し入れから引っ張り出したのだが、4分の1ほどで何年も前から読み進めていない。また放り出してしまうのだろうか。いっそのことドストエフスキーに挑戦してみるか。しかしあのカタカナのややこしい名前で何度も挫折したので、三月(みつき)ほど金と体力がもつ見通しのないところで近づくのはあまりにも危険すぎる。 あ、「祇園精舎の鐘のこゑ、諸行無常のひびきあり」(このあと3行だけは暗記している。これは「自慢」です)『平家物語』を読むつもりで枕のよこに置いていた。あれこれ思いめぐらすだけで明日からに備えてきょうは1日ゴロゴロするにしくはない。
by hiroto_yokoyama
| 2004-11-25 10:04
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