荒木昭太郎訳同書57ページより引用する。
「読者に 読者よ、ここにあるものは一冊の誠意の書物だ。最初からきみに言っておくが、わたしはそのなかに、内々(うちうち、原文はルビ。以下おなじ)で私的な以外のどのような目的も掲げてはいない。また、これをきみの役にたつようにすることも、わたしの自慢になるようにすることも、まったく考慮しなかった。わたしの力では、とてもそのようなもくろみを抱(いだ)くことはできないのだ。わたしはこの書物をわたしの親族や友人たちが個人的に利用してくれるようにと思って書いた。それは(いずれ近いうちに彼らの当面しなければならないことだが)、彼らがやがてこのわたしという人間を失ってしまうとき、そのなかに、わたしの生き方や考え方の特徴のいくつかをまた見つけ出せるように、そして、そうすることによって、わたしについての彼らが持っている知識をいっそう生き生きとしたものに養い育ててくれるように、と願ってのことだ。」 「わたしはこのブログをわたしの妻と子たちが個人的に利用してくれるようにと思って書い」ている。はじめは映画講座のつもりだったがあまりの反響のなさとこのブログを2ちゃんねるなみの匿名掲示板と勘違いした愚かなブロガーのコメントのレベルの低さに絶望して個人的な利用目的に切りかえた。モンテーニュの時代と違うのは、わたしの個人的な利用目的であるはずのものを誰でもいつでも世界中で盗み読みできるインターネットのすごさがあるかないかだ。ブログはすごい。しかしどんな効能があるのか、それは誰にも分からない。わたしはこのブログを遺書のつもりで書いているがわたしが死ぬまでの間に「能書き」がつくれるのかどうか、時間との競争だ。わたしはきっと生き急ぎ、死に急ぎしたいのだろう。 この拙いブログを読んでくださる方へ。また訳の分からないことを書いてすみません。
by hiroto_yokoyama
| 2005-06-14 20:10
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