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『暗黒街の顔役』を見てブッ飛んだ

 ハワード・ホークス監督、ベン・ヘクト脚本、ポール・ムーニ主演のこの映画は1932年に作られている。日本公開は翌1933年。昭和8年といえば、わたしの生まれる、なんと15年も前ではないか。
 きのう最寄りの図書館からビデオを借りた。主演のポール・ムーニがなんともいい。
 ハワード・ホークスは「金髪がお好き」(正確なタイトルは覚えていない)などとふざけた映画(見もしないでタイトルから判断してはいけないのだが)を撮る凡庸な監督と決めつけていたが『赤い河』に触れたときから、あなどりがたい監督なのだという認識はあった。『ヒズ・ガール・フライデー』のDVDは買って書棚にしまってあるがまだ見ていない。『三つ数えろ』ほか数本がいつも行くホームセンターには確かあったはず。
 新井達夫『フィルムノワールの時代』(鳥影社、この本も図書館で借りた)によると『犯罪王リコ』と『民衆の敵』そしてこの『暗黒街の顔役』はフィルムノワールについて考える上でどうやら必見らしい。
 何日か前は『悪魔のような女』(監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー)をDVDで見た(英語の吹き替えバージョンでしらけたが)。そのあと植草甚一『サスペンス映画の研究』で同名の文を読みあれこれ思いをめぐらせて愉しんでいるのだが今わたしは自分なりの新しい鉱脈を掘り当てた気分なのである。
by hiroto_yokoyama | 2006-04-07 06:11 | 映画
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