ヒッチコックの『暗殺者の家』でローレをはじめて見て誰かに似ていると思った。浦和駅東口でときどき見かける脚のわるい知恵遅れの男にそっくりなのだ。ローレは『間諜最後の日』にも出ている。さっき『ヒッチコック映画術トリュフォー』(晶文社、山田宏一 蓮實重彦訳)で確認した。
きょう図書館で『M』(1931年、監督:フリッツ・ラング(ランクかラングか、よく分からない))のビデオを借りてきた。ピーター・ローレが元祖宮崎勤みたいな少女殺人犯を演じている。俳優として素晴らしい。 『ヒッチコック映画術トリュフォー』(76ページ)から引用させて貰おう。 H(ヒッチコックのこと。横山の注釈) …『暗殺者の家』でわたしがどうしても使いたかった俳優は、暗殺団の首領を演じたピーター・ローレだ。彼はフリッツ・ラングの『M』に出たあとだった。『暗殺者の家』が彼のはじめてのイギリス映画出演になった。ピーター・ローレというのはおそろしく強烈なユーモア感覚の持ち主だったな。チビのくせに、ひきずらんばかりに長い裾の外套を着て歩きまわってね、まるで外套が歩いているみたいなので、みんな彼を〈歩く外套(ウォーキング・オーヴアコート、ルビ)〉と呼んでいたものだったよ。 T(トリュフォーのこと) 『M』という映画をごらんになりましたか。 H 見たことは見たんだが、あまりよくおぼえていない。たしか口笛を吹く男が出ていなかったかね? T ええ、出ていました。それがピーター・ローレです! … どうです、みなさん。『M』やヒッチコックを見たくなりますでしょ。
by hiroto_yokoyama
| 2006-04-07 23:24
| 映画
|
カテゴリ
以前の記事
2012年 11月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 2004年 10月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||