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『チャンプ』を見て涙をこらえた

 1979年に同名の映画があったが、何だかふざけた題名のように思えて見なかった。きょう図書館で借りたのはなんと1931年につくられたキング・ヴィドア監督のもの。落ちぶれた元ボクシングのチャンピオンとその息子のはなし。身につまされる。最後に10ラウンドの対戦をし現チャンピオンの相手をノックアウトするのだが…。
 主演はウォーレス・ビアリーとなっているが幼い息子(俳優の名前が分からない)が主役だ。この子がとてもいい。わたしは2人の息子と妻に無理やりこの映画をいま見せている。
 双葉十三郎『外国映画 ぼくの500本』によれば「ハリウッド父性愛映画の代表的秀作」「最もアメリカ的な大衆映画として模範的な作品といえる」などとあるが(175、176ページ)たしかにその通りなのだがわたしはとても身近に感じてもう1度いや何度でも見たくなるだろう。DVDで見ながら3時間でも4時間でもいくらでも語れます。10名くらいの人と『チャンプ』をいっしょに見るオフ会が開けるといいのだが。そんな物好きはこの日本にはいそうにないなあ。
by hiroto_yokoyama | 2006-05-03 22:32 | 映画
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