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ジュールス・ダッシン監督『男の争い』を見た

 4ヶ月もかかってやっと手に入れたDVDを見終わってわたしは深い感銘を受けている。2月7日の朝死にかかったが一命をとりとめたので初心にかえり映画の勉強をし直すことにした。ヒッチコックはほぼ全作品を見終わり双葉十三郎氏や植草甚一氏の本をガイドブックに映画を見まくってきたがこの『男の争い』は何としても見たかった。いま満足している。
 植草甚一『サスペンス映画の研究』207ページ末尾の文章。
「…すぐれた映画は、映画をよく知った論理的な頭脳によって生まれることを証明したところの、かけがえのない作品である。」
 わたしは映画を「よく知っ」ていたつもりだが思い上がりもはなはだしかったことを反省している。このブログを読む人ならわたしが「論理的な頭脳」からもっとも遠い脳味噌の持ち主であることはすぐにお分かりになるだろう。そんなわたしだが身の程もわきまえずにまだ『男の争い』みたいな映画を撮りたいと性懲りもなく思っているのです。
by hiroto_yokoyama | 2006-06-05 18:15 | 映画
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