『砂の女』はオリジナル劇場予告篇と撮影風景他フォトギャラリーなどを見ただけで124分と147分の本編はもったいないので後日見ることにした。
『複眼の映像』は81ページの『生きる』についての文章。
「…黒澤さんは3B の鉛筆で藁半紙の真ん中に一字一字を書き終えた。
後、七十五日しか生きられない男。
藁半紙をクルッとまわして私に突きつける。私は念の為に手に取り改めて読み直した。
後、七十五日しか生きられない男。…」
このへんに印をつけようと思う。『七人の侍』に関する147ページの小國英雄が『七人の侍』の生原稿を読んだあとの描写も大事だ。
「「いいよ、面白い!」
といって、勢い込み、
「これはいける……面白いものになる!」
小國さんの言葉通り、『七人の侍』は快調だった。
第一に、テーマとストーリーが短い完結形ではっきりしている。
百姓が侍を七人雇い、襲ってくる野武士と戦い勝利する話……。簡単で明瞭な二十六字のテーマで、同時にストーリーもそれと一致する、珍しい滅多にない企画である。」
図書館から借りた本に印をつける心がけの悪い馬鹿はあいかわらず多いがわたしはそんなことはしない。身銭をきって必要ならば購入して破けるまでああでもないこうでもないとラインを引くのだ。