人気ブログランキング | 話題のタグを見る

きのうときょうで3本の映画を見た

 アンジェイ・ムンク『パサジェルカ』を見てヒロイン(アレクサンドラ・シュロンスカ)はわたしの好み、ヒラリー・クリントン上院議員や『ゆりかごを揺らす手』のレベッカ・デモーネイに似ているのではないだろうか。リリアーナ・カヴァーニ『愛の嵐』の制服のポスターがよかったがシュロンスカの背筋を伸ばして歩く姿が何とも色っぽい。
 安部公房がナチスの制服のことを書いていたがちゃんと読み直す必要を感じる。これはきのうのこと。
 きょうは勝新太郎『悪名』を近所のレンタルビデオ屋で半額デーなので借りてみた。田中徳三監督にお目にかかったことはないがこの職人監督に改めて感服した。『不知火檢校』からこの『悪名』そして『座頭市物語』、『兵隊やくざ』と勝新太郎がスターダムにのし上がる勢いが見ていて感じられる。心地よい。
 さいごはロベルト・ロッセリーニ『ドイツ零年』。ロッセリーニ戦争三部作の3本目。『無防備都市』『戦火のかなた』とボルテージはあがりついに、とうとうと言うべきか。すごい。圧倒された。
 いじめにあって自殺しそうな子供たち。すでに死んでいった子たちの親。教師。まわりのPTAはすべて。早口総理もきっと見ていないだろうから早く見るべきだ。この作品をぬるま湯日本国民全員に見て貰いたいと思う。パッケージの解説に(この作品は)「ヌーベル・バーグの名作、フランソワ・トリュフォー『大人は判ってくれない』のお手本となった」とあるが本当だろうか。
 こんばんは興奮して眠られないに違いない。
by hiroto_yokoyama | 2007-01-21 20:49 | 映画
<< 増村保造監督『陸軍中野学校』を見た Amazonで購入した2本 >>