40年ほど前『荒野の呼び声』(岩波文庫、新潮文庫では『野生の呼び声』。おなじもの。原題THE CALL OF THE WILD)を読んで感動した。
3日まえ(3月6日)嫌なことがあり気持がクシャクシャしていたので古本屋で元気づけのためにこの本を買った。以前気持ちが揺さぶられたように今回もいい気分になるだろうか。若いみずみずしいアンテナのときのようなわけにはいかず干からびそうな今のわたしの感性では、何も残らないのだろうか。
そんなことはない。市川雷蔵の『ひとり狼』のことなど思い出した。語り口がどこか似ている。ストーリーとプロットを考える上で大いに参考になった。