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グリゴーリ・コージンツェフ監督『リア王』を見てぶったまげた

 ネットでDVDのパッケージの写真をたまたま見て惹かれた。リア王役のユーリー・ヤルヴェト(不勉強なわたしはこの名前を知らなかった)の髪の毛が長男とわたしの頭にとても似ているのだ。息子はしばらく前までちぢれ毛をとても気にしてストレートパーマだなんだかんだと喚いていたが諦めたのか最近はあまり歎かなくなっていた。それでヤルヴェトの顔を親指で押えて「ショウちゃんのアタマ! 」と言ってDVDを見せたら無視された。
 132分の大長編。わたしは一気に見た。17歳のときに見たベルイマン『第七の封印』以来の衝撃だ。ただちに我家の永久保存DVDに指定した。双葉十三郎の『外国映画 ぼくの500本』には当然選ばれているが、今回の映画評は何だかはぐらかされているような印象をもった。DVDについている日野康一氏の解説の方がずっといい。少しでも向上心のある映画ファンならこの映画は必見。
 ユーリー・ヤルヴェトがカッコいい。わたしは薄くなってしまっていまや見る影もないが彼のちぢれた白髪が何とも魅力的。せめてAmazonでDVDの箱の写真だけでも見てみては如何かな。
by hiroto_yokoyama | 2007-05-09 22:48 | 映画
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