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瑞穂春海監督『殺陣師段平』を見た

 主演の二世・中村鴈治郎がいい。わたしは小津安二郎監督『浮草』や川島雄三監督『雁の寺』でいい俳優だな、と思い大好きな役者のひとりだ。
 この『殺陣師段平』は脚本が黑澤明であること、共演が市川雷蔵であることなどでレンタル屋でDVDを借りてきた。監督の瑞穂春海さんとはわたしは一面識もない。勉強不足でどんな映画をお撮りになったかも知らない。
 ま、鴈治郎見たさにDVDを借りたのだが今井ひろしの撮影がとてもよく(色が特にいい)拾いものをした(と言えば失礼な言い草だが)。
 ネットで調べると1962年(昭和37年)の制作になっている。市川雷蔵主演の名作『忍びの者』もこの年に作られたというのはちょっと信じがたい(この映画の方が雷蔵が遙かに魅力的)が『雁の寺』も同じ年の制作。
 鴈治郎で言えば『浮草』は1959年(昭和34年)の制作でその時57歳。『殺陣師段平』と『雁の寺』のときは満60歳だったのだ。1983年に81歳で亡くなっているようだが不世出の俳優だと思うのはわたしだけだろうか。
 この記事をアップして気づいたのだが京マチ子、若尾文子の『女系家族』(三隅研次監督)の番頭役だった鴈治郎のなんともいえない味も忘れがたい。若い人は知らないかもしれないので二世・中村鴈治郎は中村玉緒と四世・坂田籐十郞のお父さんであることを申し添えておきます。
by hiroto_yokoyama | 2008-03-15 00:33 | 映画
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