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増村保造監督『華岡青洲の妻』(原作:有吉佐和子)を見た

 昭和42年わたしは19歳だった。この映画は封切りで見た。医者の両親をもつわたしは医学部に入って跡を継がねばならないし映画監督にもなりたいしどうしたものかと迷いながら2浪目の生活(はたから見ればきっと優雅に見えたことだろう)を過しているときに映画の宣伝で「世界で初めて全身麻酔で手術をした」(劇中、杉村春子のナレーションの紹介ではたしか1805年とか言っていた)華岡青洲のことを知った。
 映画をどうしても見ておきたかった。
 あれから41年がたった。増村監督と市川雷蔵のことはよく覚えているのに誰がその妻を演じ青洲の母親はどなたが扮していたのかなどすっかり失念していた。髙峰秀子の姑と若尾文子の嫁はなかなか素敵なキャスティングだったぞと知ってじっくりとビデオを見た。父親役は伊藤雄之助(これも忘れていた)。この人のくさい芝居がわたしは大好き。くすくす笑った。アバン・タイトルがすみ音楽が流れメインタイトル、スタッフ、キャストと紹介されていき始めると涙腺が緩んでしまっているわたしはこんどはおいおいと泣きはじめる。誰か家族がいてはとてもこんなキチガイみたいな真似はできない。
 寅彦(わが家の飼い猫)が心配(?)してそばに寄って来てわたしの顔を覗き込んだりなどした。
 有吉佐和子の小説はこの映画も含めてまだ1本も読んだことがない。『和宮様御留』とかいろいろ家にはあるはずなので探し出して読んでみようかな。
by hiroto_yokoyama | 2008-05-14 15:05 | 映画
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