わたしは図書館の本に赤線を引いたりする人間が嫌いだ。古本屋でほしかった本を見つけても線が引いてあったり書き込みがあったら汚いものを手にしてしまったようにすぐに元のところに戻してしまう。
この本には無学な老人が前の持ち主であったと容易に察しのつく赤いボールペンの印がある。うっかりわたしはそれを見落として古本屋で購入したのだろうか。それはちょっと考えられない。この著者の本なら、さっと目を通せばそれでいいので赤線には目をつむって買ったものであろう。 わたしはこの著者の山本大先生の著書をいくつかもっている。奥付を見ながら以下に記す。 『江戸お留守居役の日記』 『切腹』 『島津義弘の賭け』 『江戸時代を「探検」する』 などであるが読了したものは1冊もない。史料編纂所の教授でいらっしゃる大先生のご本なのだがわたしにはおもしろくないのだ。著者は勉強ばかりなさってきたせいか人格的に未成熟(失礼)な面というか自己顕示欲の強いふんぞり返ったような姿勢が文と文の間にほの見えて読んでいると嫌になるのだ。それはきっとわたしの中にこの9歳年下の大先生と似たようなものがあるせいなのだろう。言ってしまえば近親憎悪である。 で、しつっこく汚らしい赤線をインク消しで消しながら必要な部分にはノリ付き付箋紙を貼りつつ一気に読み飛ばした。いやあ、勉強になりました。さすが大先生のご本だけに随所に100円ショップのケバイ色の付箋紙を貼りめくらせていただいた。 こんなことを書いたら直接お目にかかってお教えを乞おうなどという虫のいい考えは持てなくなるが仕方がない。本当のことなのだから。
by hiroto_yokoyama
| 2008-06-15 06:14
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