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『のぼうの城』という本のこと

 作者の和田竜は若い人のようである。何とかナツメという女性か男性か分からない人の表紙の絵に特徴があり(とくに朝鮮ひげと目元がいい)以前から書店のポスターが気になっていた。なんでも城戸賞受賞作品をもとにノベライズしたとか。新聞と新潮の「波」の今月号で知ってわたしはとても興味が湧いた。
 いつものやり方で図書館のサイトで検索したらなんと先週は380名の予約があった。ケチらずに購入しようかと書店に行って平積みの本を手にしてみたが、どうしても買う気になれない。劈頭、江戸時代のはじめ(だったと思う)ころ書かれたホアン何々という書物の名前が出てきてそそられるのは十分そそられるものの全体の軽い感じはいなめない。
 やはり一度図書館の本を1、2週間枕もとに置いて何度も手にしたりしながら勢いづいて読み終わりどうしても手もとに置いておかなければ済まないものだけをわたしは買いたいのだ。そうでもしなければ書物が多すぎて安普請の借家であるわが家の床が抜けるに違いないから。
 さっき図書館を再度検索したら馬鹿どもの予約がなんと400人を突破している。こいつら買えばいいのにどういうつもりなのだろう。どうせ吝嗇家ばかりに違いない。ここはなんと言ってもダサいたま。
 気になりつつもこういう事情で『のぼうの城』を予約する気にもなれず、かと言って買う気もおきずああでもないこうでもないと思い悩みつつ日々は過ぎゆくのだ。つまらん。
by hiroto_yokoyama | 2008-06-16 06:38 | ブログ
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