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『お友達になりたい』上映日数の半分を終了

 シネマアートン下北沢のレイトショーで上映中の『お友達になりたい』が14日間の半分をきのう(7月23日)終えました。
 わたしは『お友達になりたい』の上映はこれからの映画作りの望ましい1つの形、「映画塾を通じてそこに参加するすべての人といっしょに商業映画を作る」という形を示すことができたと自負しています。
 皆さんは、ここ数年劇場用の映画がこの日本で200本も300本も作られているという事実をご存じでしょうか? そのほとんどが「お蔵入り」なのだそうです。なぜなら大手映画会社どころかミニシアターでも上映してもお客が入らない(商品にならない)と判断されたから「お蔵入り」なのです。
 作りたいから作る、というだけでは、つぎの作品を撮ることができない。こんな分かりきったことが「映画を撮りたい」だけの人たちには分からない、分かっていないのです。
 『お友達になりたい』の製作費をわたしは1円も出していません。製作費約1千万円は全額ふくおか映画塾に参加した人たち数名が用意しました。わたしが残念でならないのは、そしてわたしがこういうことを言うのは不謹慎かも知れませんが、お金を出した人は誰も出したお金が戻ってくる、などと初めから思っていなかった形跡があるのです。映画が作れさえすれば、それでいい、そんな考えだったようです。
 これではビジネスになりません。仕事ではない。お遊びです。
 シネマアートン下北沢の皆さんが、『お友達になりたい』はちゃんと映画になっている、と判断したので上映が実現したのですが、上映をお願いに行ったのはわたしだけでお金を出した人はひとりもわたしに同行した人はいないのです。
 かってATG(アートシアターギルド)という東宝系の映画を製作して配給する会社がありました。羽仁進監督の『初恋地獄篇』とか大島渚監督の『絞死刑』、『少年』
篠田正浩監督の『心中天の網島』などわたしと同年配の方なら、タイトルを聞いただけできっと胸の高鳴りを覚える映画がこのATGで配給されたものでした。
 わたしは多感な時期にこれらの映画を見、映画監督になりました。動物学でいう「刷り込み」と言っていいと思います。
 わたしが言いたいことはビジネスとしてお金をだす個人投資家の方々と『お友達になりたい』のようなローバジェットでクオリティのある、向こう何十年も映画ファンから見てもらえるような映画作りをしたい、それをこの作品の上映中に声を大にして叫びたいのです。
 このブログを見ていただいた方々で少しでも興味をお持ちになった方がいらっしゃるなら、きょうを含めてまだ1週間あります(7月30日金曜日)ので是非、下北沢までご足労いただいて『お友達になりたい』を見ていただきたいのです。
by hiroto_yokoyama | 2004-07-24 11:13 | 映画
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