と、題してきょうの毎日新聞2面「時代の風」というコラムに精神科医の斎藤環という人が「安心して枯れる社会を」という提言をしておられる。末尾の何行かを引用する。
「人は年と共に澄んでゆく」と河上徹太郎は言ったが(『私の詩と真実』)、加齢は孤立をも研ぎ澄ます。いま必要なのは、高齢者福祉の充実もさることながら、彼らを支える家族や関係者への充分な支援ではないだろうか。 わたしは斎藤氏のコラムに大いに期待したが得られたことは以下の2つ。 07年中の一般刑法犯検挙人数のうち、高齢者、すなわち65歳以上の者は4万8605人を占めていた。統計を取り始めた86年以降では最多であるという。9年前の98年は1万3739人で、それに比べて実に3・5倍の増加となっている。この間の高齢者人口の増加は約1・3倍なので、人口の増加をはるかに上回るペースだ。 これは先月発表された2008年度版『犯罪白書』の「高齢犯罪者」を見れば分かることのようだから別に斎藤氏の創見ではなさそう。 作家の藤原智美氏は、著書『暴走老人!』(文芸春秋)で、現代社会に特有のマナーやメディアなどのコミュニケーション環境が、それになじむことのできない多くの高齢者たちを疎外していることを指摘した、らしい。 これにも斎藤氏の意見というのはゼロ。 心掛けを言うだけなら誰だって言える。精神科医といってもこの程度の医者ばかりなら日本の精神医療の先行きは暗い。わたしなら老人たちの全員が自分の加齢臭に気づき口臭に気をつける心掛けだけをまず説く。つぎに現代社会になじむ必要はなくむしろ回りの人間を自分の流儀にしたがわせる工夫をし犯罪いっぽ手前で踏みとどまるこらえ性をトレーニングによって身につける技術を開発しようと有識者たちに呼びかける方が現実的だと思うがいかが。
by hiroto_yokoyama
| 2008-12-28 09:58
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