二男が近所のTSUTAYAから『ラスト サムライ』のDVDを借りてきて家族で見た。こんばんは興奮して眠れそうにない。小泉総理大臣が貴乃花が怪我で休場したあとの優勝でトロフィーをわたしながら「いやぁ、感動した! 」と言ったのとは断じてちがう質の興奮だ。
息子が見終わって「心にのこる1本ではない」と評したので、わたしは「いやしくも映画監督のはしくれの息子のくせに、そんな評論家のようなことをヌかしたらダメだ」とたしなめた。
いまのわたしには、『ラスト サムライ』の十分の一、いや百分の一の製作費も集められない。「金さえあれば、あんな程度の映画はお茶の子さいさいさ」と口が裂けても言ってはいけないのだ。
前台湾総統の李登輝の『武士道解題――ノーブレス・オブリージュとは』という本が出版されているが、トム・クルーズはアメリカの国是にそって、この映画を作ったのでもあるまい。単純に彼の日本への強烈なオマージュ(1、尊敬。敬意。2、讃辞、献辞。「広辞苑」より)にいまのところは素直に圧倒されたと言うしかない。
心中ひそかに暖めている1600年ころの時代劇を早くシナリオにしたいものだ。